人間として、女性として、
自分自身を成長させてくれる仕事。
それが「キャスト」。

――キャストというお仕事の魅力はなんですか?
えみり 魅力はたくさんありますけど、ひとつは「成長できる」ということかもしれません。もし、今の自分を「ダメだ」とか「自信が無い」とか思っている人がいたら、そんな自分を変えるのにぴったりな仕事だと思います。
なぜかっていうと、良い結果も悪い結果も、全部自分次第だから。努力して真剣に取り組んでいれば、指名数や売上ランキング、お給料、あるいはお客様からの「ありがとう」という形になって、すぐに結果が返ってくる。逆に、仕事に手を抜けば、その分、成果も伸びません。
いい結果が出れば、それが自信になって、また頑張ろうというモチベーションにもつながります。
ふつうの会社勤めをしていたら、どんなに頑張っても、ここまでわかりやすく自分自身の頑張りが手応えとして返っては来ないと思うので、自分を変えやすいし、自信を創りやすい仕事だと思います。
美月 たしかにそうですね。成長といえば、自分の改善点もわかりやすいし、人のいいところも吸収しやすい仕事だと思います。たとえば、フリーで来たお客様に、最初に私がついて、二番目についたAさんに、場内指名が入ったとしますよね。「私ではなく、どうして、Aさんが選ばれたんだろう」って考えると、「私よりもニコニコ喋っていたかも」とか、「私よりも聴き上手なのかも」とか、「私よりも髪がきれいだな」とか、色々とAさんの魅力が見えてくるんです。そういう他の人の「いいところ」を見つけて、それを次の接客から真似して自分のものにしてみる。そうやって、接客スタイルや身だしなみ、振る舞いを改善していくと、指名が増えたりする気がしますね。ひとつひとつはちょっとしたことなんだけど、それが積み重なっていく感じ。
えみり うんうん。美月さんが言っていたみたいに「誰かに何かを教えてもらうのを待つ」のではなく、自分で考えて、自分から行動することがすごく大事ですよね。

たとえば営業ひとつとってもそう。自分でお客様を呼ぶためには、こまめなお客様への連絡や、日頃のお付き合い、SNSでの発信だったりとか、自分起点でどれだけ動けるかが大事なポイントだと思います。営業力がつくっていうことも、このお仕事の魅力のひとつかもしれませんね。

――営業ではどんなことを意識されているんですか?
えみり わたしは、お酒が飲めないので、お客様の「組数」にこだわっていました。酒類は単価が高いので、お酒がたくさん飲めるキャストだったら、一組のお客様で数十万円の売上になるのですが、お酒が飲めないわたしが同じ売上を創ろうと思ったら、もっとたくさんのお客様を呼ばないといけないわけです。
もちろん、めちゃくちゃ大変ですよ。たくさんLINEして、たくさんの客席につかなきゃいけないですから。単価が高い席をうらやましく思うこともありましたが、飲めないのにシャンパンとかを入れていただいてしまうと後が大変なので、だったらやっぱり自分にあったやり方で成果をつくったほうがいいと思います。結果的に、お酒に頼らないスタイルは、お客様に金銭面で無理をさせないし、自分も健康的にお仕事ができるので、私には合っていました。売上の創り方がひとつじゃなくて、いろいろあるのが、このお仕事の面白いところですよね。
美月 私も、「こうじゃなきゃいけない」っていう正解がないところが、キャストの仕事の好きなところ。だからこそ、誰でも本気で取り組めば、成果が出せる仕事だと思っています。
えみり 美月さんは、インスタで見ていると飲めそうなタイプだから、うらやましいです(笑)。
美月 そうですね(笑)。もちろんお酒は大好きですが、インスタでは特に「この子と一緒に飲んだら楽しそうだな」って感じてもらえるように、お酒ブランディングを意識しています(笑)。
あとは、すごく負けず嫌いなので、売上も指名本数も1番をとりたいと思うタイプ。だからこそ意識しているのは、お客様への返信スピード。例えば、LINEで「今日、出勤?」とかって来たら、0.5秒ぐらいで返信します。絶対、チャンスを逃さないように(笑)。
えみり レスポンス、めっちゃ早い!(笑)。私も、「今日、出勤?」とか、「今日いる?」とかの返信だけは、めちゃくちゃ早いのでわかります(笑)。
…と言っても、マメに連絡をする子が必ずしも売れるというわけでないですよね。営業じみたメールや、マメすぎる応対が嫌なお客様もいるし、これ、「皆に送ってるんだろうな」ってわかるような文面が来たところで嬉しくはない。それで「私は営業をちゃんとしている!」って思っちゃうのも違うと思うので、やっぱりお客様お一人おひとりに合わせた営業をしていくのが、大事かなと思います。
――お客様はどんな人が多いんですか?
えみり キャバクラって、単価がすごく高いので、飲みに来る方って、高収入の方が多いんです。高収入の男性って、たとえば経営者だったりとか、医者やスポーツ選手などの専門職の方だったりとか、その業界の最前線でご活躍されている方ばかりなんですよね。
自分が起業するときや新たなビジネス展開を考えているときに、よくお客様に経営の相談をさせていただきました。たくさんのご経験をしていらっしゃる方たちばかりなので、色々なやり方を教えてくださったり人脈をご紹介くださったり、本当に勉強させていただきました。以前から、ずっと接してきたお客様達ばかりだったんですけど、自分が経営者になって初めて気づいたお客様の「すごさ」がたくさんあります。
美月 そんなふうに、ふつうに考えたらなかなかお会いできない方たちとお話できるのも、このお仕事の魅力ですよね。お客様から学ばせていただくことが、本当に多いです。お仕事も地位も、みなさん違うと思うんですけど、考え方や価値観に共通点があるような気がします。
えみり わかります!仕事を頑張って、成果を出している人って、きっと共通するような芯の通った考え方がありますよね。きっと、どんな仕事をしているかじゃなくて、どんな思いで仕事をしているかが大切なんでしょうね。あと、みなさん本当に元気! 世界中、日本中と飛び回っていても元気ですよね(笑)。
美月 うん、すっごい元気!(笑)。私がちょっと落ち込んでいても、「とりあえず寝て起きたら明日は何事もなく始まっているから大丈夫だよ!」とか励ましてくださる方もいますね(笑)。
えみり こんなに人からパワーをもらえる場所、なかなかないです。あ、それがキャストっていう仕事の1番の魅力かも(笑)。