PEOPLE 2021.07.05

「『キャバクラ×IT』と『人材マネジメント』が僕のやりたいことと綺麗に重なった。」ー学生起業して数千万円の資金調達。経営者を経験した僕が入社を決めた理由。

 業界のリーディングカンパニーとして新しい挑戦を続けるキャバクラベンチャー バルセロナ。業界初の新卒採用で、1期目の新卒メンバーが入社して早4年。過去には、東京大学/京都大学などの旧帝大や早慶などから20名を超える新卒が入社し、業界を変革する挑戦に日夜奮闘しています。 22卒では新卒20名の採用を予定。22卒の入社をもって新卒が社員の過半数を超えることになります。そんな第二創業期の今、これからのバルセロナを一緒に創り出していくべく入社を決める新卒たち。今回は22卒で1人目の内定者として入社を決めた成田浩規さんにインタビューをしました。

22卒内定者 成田 浩規(なりた ひろき)

1996年、愛知県出身。豊田高専を卒業後、九州大学芸術工学部に編入。22年3月卒業予定。学生時代は、長期インターンとして、ドローン関連の福岡のスタートアップで長期インターンを経験した後、株式会社nanoFreaksを友人と3人で共同創業。複数の個人エンジェル投資家やベンチャーキャピタルから数千万円単位の資金調達を行い、海難救助デバイス「yobimori(ヨビモリ)」の開発にCTO/COOとして携わる。世界最大のリーンスタートアップ式ビジコンBMC Globalの日本代表に選抜。2年間の休学の後、復学。バルセロナ22卒 1人目の内定承諾者。

学生起業して、数千万円の資金調達。とにかく毎日プロダクト開発に全力だった。

ー成田さんは、学生時代どんな風に過ごしてきましたか?

 思い返すと、学生起業した会社での自社プロダクトの開発に明け暮れた学生生活だったなぁと思います。僕は5年制の高専を卒業した後、九州大学の芸術工学部に3年次編入したんですが、編入直後からビジネスにかなり興味を持っていてドローンを扱うスタートアップで長期インターンを始めました。1年くらいはその会社で働きながら、九大起業部で出会った友人3人とビジネスプランコンテストに出場していて、ありがたいことに賞もいただきました。

 そのうち、本当に想いと価値ある事業を立ち上げたいと考えるようになって、創業メンバーの1人の「強烈な原体験」をもとに、海難救助のウェアラブルデバイス開発事業で学生起業するに至りました。会社を立ち上げた後、ありがたいことに僕たちのビジョンに共感してくれた複数の個人エンジェル投資家やベンチャーキャピタルが投資してくださり、数千万円単位の資金調達に成功しました。事業構想を初めて半年。本気で取り組みたいと思って、2年間大学を休学し、事業に集中しました。懐かしいです…。

―起業して、成田さんはどんな仕事をしていたんですか?

創業メンバーは僕を含めて3人だったんですが、僕は元々高専出身でテクノロジー畑の人間だったこともあり、CTO(最高技術責任者)/COO(最高執行責任者)という役割で仕事をしていました。テクノロジーでビジョンをどう実現させるか、どうオペレーションを組んで行くか。現実に落とす方法を考えて、実装する「何でも屋」みたいな感じだったなぁと思います。

開発していたサービスはいわゆる「IoT」と呼ばれる領域のもので、アプリも実際のデバイスも両方作る必要がありましたし、量産設計できるまで持っていく必要がありました。細かい仕事内容をあげると、組み込みソフト・筐体・電気・アプリ・サーバー・サービス全体の設計や定義づけなど。その他で言うと、複数名採用していたインターンのマネジメントなども担当していました。2年間の休学の後、僕は会社を卒業して大学に復学したのですが、会社としては地道なサービス開発がやっと芽吹いて、最近ようやくサービスがリリースできたって感じです。

理論的にできそうでも「できない」。自分の実力不足にもがき続けた2年間。

ー起業していた2年間を振り返って、どう思われますか?

 最初に、自分が思っていた「できそうだな」という感覚と、「実際のできなさ」のギャップにすごく苦しみました。すごくすごく苦しみましたね。理論的にはできそうだったんです。優秀な仲間もいるし、お金もある程度あるし、価値のあるビジョンもあった。サービスの実装イメージもつく。でもできない。その理由が「僕の実力不足」ということが一番苦しかったです。

 一方で、やりがいもすごく感じました。特に、一緒に働いてくれていたインターン生のマネジメントとプロダクトマネジメントの2つのマネジメントにすごくやりがいを感じていましたし、好きな仕事でした。大好きなテクノロジーに関わって、実際に思い描いたものをメンバーと一緒にプロダクトとして作り上げていく毎日はすごく楽しかったですし、インターン生たちが少しずつ成長してくれるのも本当に嬉しかったです。製品が形になるのをずっと心待ちにして応援し続けてくれた漁師の皆さんやご家族のためにも、早く完成させたい、役に立ちたいと心から思っていました。

ー起業した会社を卒業して就職を決めたのはなぜですか?

 修行しようと思ったからです。2年間の学生起業を経験して、自分の力だけで生きていくのってすごく難しいと思いました。まだまだ僕の力は本当に不十分だと感じたんです。今の実力だけでは、生きていけないし、ビジネスもグロースできない。それに、僕には開発経験しかない。ちゃんと就職して、しっかりビジネスをする中で一から修行して実力をつけようと思いました。だから引き継ぎはしっかりした上で、会社を卒業するという意思決定をしました。

僕のWill・Canと綺麗に重なった「キャバクラ x IT」と「人材マネジメント」。

ー就職先をバルセロナに決めたのはどうしてだったんですか?

 僕は会社を立ち上げる前に一度バルセロナに出会っていて、当時からすごく面白い会社だなと思っていたんですが、起業中の2年間、外からバルセロナを見ていて、会社の大きな変化を感じたんです。優秀な人がどんどん入ってきていて、ビジョンに近づいて行っている。これから、もっと会社を大きくしていこうとしていて、ポテンシャルの高い人材採用を更に強化している。キャバクラにテクノロジーを掛け合わせたキャバテックも推進しようとしており、近年中に控えた全国・海外への店舗拡大のために、人材・組織マネジメントができる将来の店舗責任者も育成しようとしている。

特に「キャバクラxIT」と「人材マネジメント」という2つのバルセロナが求める要素が、僕のWILL(やりたいこと)とCAN(できること)とマッチしていると思ったことが決め手です。起業中、まさに試行錯誤してきた領域だし、好きで、これからも極めていきたい仕事でした。これから急拡大していくバルセロナで、この2つのテーマに挑み、自分自身の実力を付けながら、会社を成長させたいと思い、他の選択肢は検討せずにすぐ入社を決めました

「福岡拠点立ち上げ」と「IT」は成田だ。そう言われる人材になりたい。

ー成田さんのバルセロナに入社後の抱負を教えてください。

 「マネジメント」と「テクノロジー」の2つの目標でお話しします。マネジメントに関してお話すると、僕はいずれ組織をマネジメントする仕事がしたいと考えています。一対一のキャストマネジメントはもちろんのほか、店舗責任者としての店舗マネジメントもできる力を身につけたいです。ちなみに、近々の目標は入社から2年半で店舗責任者になることです。というのも、個人的に福岡が好きなので、福岡出店の際に役職者として福岡立ち上げに行きたいと考えているからです。「福岡のことは成田くんに任せておいたら大丈夫」と安心してそう任せていただける人材になりたいです。

「テクノロジー」に関しては、いずれはテクノロジー領域のマネジメントができる人になりたいなぁと思っています。キャバテックを進めていく過程で、まずは外注をしていくと思うので、そこは外部エンジニアとの連携をはかる仕事に関わりたいのですが、いずれきっと内製化して自社開発をするようになるフェーズが来ると思うんです。その時にも「成田くんを頭に据えて、組織化してみようか」と言われる立ち位置にいきたい。そのためにも、まずは現場とテクノロジーの領域で何かしら成果を出すこと。そうやって最終的には「福岡」と「テクノロジー」は成田だと言われる自分になりたいです!

ー成田さんが大事にしている価値観をお伺いしたいです。

 僕は人生において、「伝え方」と「受け取り方」の工夫をすごく大事にしています。みんな、傷つけないように伝えるにはどうしたらいいかとか「伝え方」って気にすると思うんですけど、「相手からの言葉の受け取り方」まで自責で捉える人は少ないと思っていて。例えば、自分は何もしていないのに、ある人がすごく怒って怒鳴ってきたとする。感情的に受け取ると「私何もしてないのにムカつく」となってしまう。大事なのは、そこで感情的に受け取るのではなく、「あ、もしかしたら他のことで困っているから怒っているのかもな」と自分の解釈を工夫して受け取ること。自分の解釈を変えるだけで、感情に対して感情で向き合わなくていいと思うんですよね。

受け取り方への工夫をするだけで、人間関係はうまくいくし、目の前の人の感情を合理的に整理できると思います。コミュニケーションにおいて、自分の感情を抜いて、相手が本質的に伝えたかったことは何だろうとフラットに考え続けることをすごく大切にしています。これからも、ちゃんと本質で繋がれる関係をいろんな方と結びたいと考えています。

BARCELONA STYLE
『伝え方』と『受け取り方』の工夫で、人間関係はうまくいく。 22卒内定者  成田 浩規

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